思わぬ円安局面も!?日本の金利について

為替相場(FX)において米国住宅着工件数11月分は、3ヶ月ぶりの反発を見せた。前々回が速報値ベースで51.9万戸(その後53.4万戸に改定)と、09年4月以来の低水準となった状況から一安心となった。今回は前回からやや弱めの55万戸との予想。雇用統計がイマイチの状況が続いている他、先週発表された小売売上高が予想よりも弱めとなっていることなどが、市場の予想を抑えている模様。もっとも、前回の流れを引き継いで予想以上に改善を示す可能性は十分にある。

思わぬ円安局面も!?日本の金利について

日本銀行はここのところの長期金利の上昇を受けて、その姿勢を若干修正してきているのではないかと思われます。

 

リーマン・ショックを挟んだ日本の長短金利の推移です。

 

http://mpse.jp/tkymail/c.p?52c6mZm1FBh

 

これを見ると、リーマン・ショック直後からオーバーナイト無担保コールはほぼ10bpで張り付いています。また長期金利も、国内物価のデフレ傾向を受けて順調に低下傾向を辿り、昨年の10月には0.90%割れの水準まで買われました。

 

その後、米国長期金利がQE2(金融緩和第2弾)実施に伴う将来のインフレ期待を織り込む形で上昇を始めると、日本の長期金利も上昇し、一時は1.3%近辺にまで上昇してしまいました。日本においては、未だデフレ傾向は続いており、失業率も高止まりしていますから、このような形で金利が上昇すると、国内景気に悪影響を与えるのは必至ではないかと思います。そこで、次のグラフを見てください。

 

http://mpse.jp/tkymail/c.p?72c6mZm1FBh

 

昨年9月に政府が外国為替市場でUSDの買い介入した際には、口先では不胎化するというリップ・サービスしながら、実際は、長期金利低下の中で、日銀のバランス・シートはむしろ縮小気味でした。しかし、10月以降に長期金利が上昇を始めると、バランス・シートの拡大を始めました。

 

このバランス・シートの拡大策が功を奏したのか、長期金利の上昇は一服、10年金利は1.2%割れまで戻しました。アメリカの金利が高止まりする中で、日本の金利が低位安定すれば、思わぬ円安局面というのも期待できるかも知れないですね。

FX初心者のためのトレードテクニック「ストップロスの置き方を教えて!」

「ストップロスの置き方を教えてほしい」というものがあります。世の中「ストップを置くとすぐについてしまうから」という理由でストップを置かない人も少なくありません。また大きな含み損となってもストップロスを置かずに証拠金を積んで耐え、最後は逆転勝利したという武勇伝も聞きます。

 

しかし耐えていたら相場が戻って助かったという話の多くは単なるラッキーでしかありませんし、ストップを置かずにいたら暴落・暴騰して大けがを負ったという話のほうがはるかに多いのが現実です。有事など不測の事態や停電・回線トラブルなどのリスクを考えると、やはりストップを置かないのは危険ですし、ストップを置かずに手動で損切りするのも精神的に苦しいもの。いろいろな意見はあるでしょうが、常にストップロスを置き、淡々と損切りすることが長期的な勝利の秘訣だと思います。

 

ストップロスの置き方にはいろいろな方法がありますが、もっとも単純なのは値幅でストップを置くやり方。たとえばドル円で100pips損失となったらエグジットというものです。通貨ペアによって100pipsの相対的な大きさは変わってくるので、レートの0.5%とか1%といったパーセンテージを基準にしてもいいでしょう。ただし、その値幅がその通貨ペアの変動幅に見合ったものであることが重要で、遠すぎても近すぎてもうまくいきません。自分のトレードスタイルに合った適切な値幅を割り出すには経験と試行錯誤が必要となってきます。

 

また100pipsの利食いを目指しているのに、ストップが50pipsではバランスが悪く、方向は合っているのにちょっとしたブレでストップがついてしまう「損切り貧乏」になりかねません。利食いとストップのバランスを取ることもまた重要になってきます。

 

ストップの水準を主観的・裁量的に決めるやり方もあります。経験上「ここを抜けたら流れが変わる」というというポイントにストップを置く方法です。たとえばドル円であれば、年初の安値80.95円と昨年11月以来の抵抗線84.60円が重要ポイントであることは明白で、こういうレベルにストップを置いておけば、損切りとなっても、「ここを抜けたのなら仕方がない」ということで納得でき、精神的にも負担は小さいものです。ただし重要ポイントがどこかを認識するにはやはり経験が必要であることは言うまでもありません。

 

もう一つはテクニカル指標を用いてストップの水準を決めるやり方です。パラボリックやボリンジャーバンドがよく利用されていると思いますが、筆者のおすすめはピボットです。ピボットを常にエクセルで表示しておけば、相場の強弱、予想レンジ、損切りポイントが一目で認識できとても便利です。たとえば、昨日のドル円のHLCが83.68、82.85、83.14だったとすると、ピボットは以下のようになります。

 

HBOP 84.43
Res2 84.05
Res1 83.60
PIVOT 83.22
Supp1 82.77
Supp2 82.39
LBOP 81.94

 

現在のレベルがピボットの83.22より上であれば相場は強気で、今日の想定レンジはSupp1の82.77からRes2の84.05ということになります。利食いは84.05より少し手前を目標にし、ストップは82.77の少し下に置けばいいでしょう。逆に現在のレベルがピボットの下であれば相場は弱気で、想定レンジはSupp2の82.39からRes1の83.60ということになります(解釈の一例です。ほかにもいろいろな利用方法があります)。またトレードの頻度やタイムスパンによって、日足ではなく4時間足とか8時間足、あるいは週足のピボットにしても結構ワークします。なお、日々のデータは、マネックスFXの「本日のピボット」で確認をすることができます。

 

http://mpse.jp/tkymail/c.p?f2c6mZm1FBh

 

相場をやるうえで大事なのは、ストップにひっかかってしまってもクサったり引きずったりせずに、淡々とトレードを続けることです。このように客観的・機械的にストップの水準を決めれば、たまたま運悪く損切りが続いても「まあこういうときもあるさ」と受け流し、次につなげることができるのではないでしょうか。

 

FXトレードサンプル 2011年1月17日のピボットテクニカル指数

 

基準値は、前日の高値、安値、NY市場の終値をもとにしています。

 

H:ハイ・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)
R:レジスタンス(上値の目途)
S:サポート  (下値の目途)
L:ロー・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)

 

 

 <ドル/円><ユーロ/円><ユーロ/ドル><ポンド/ドル>
H    84.424   109.784     1.31008   1.57947
R2   83.966   109.034     1.30473   1.57182
R1   83.598   108.514     1.30117   1.56637

 

基準値 83.140   107.764    1.29582  1.55872

 

S1   82.772   107.244     1.29226   1.55327
S2   82.314   106.494     1.28691   1.54562
L    81.946   105.974     1.28335   1.54017